今年最後の有機化学セミナーは、荒井緑博士(千葉大学)をお招きして催します。概要は以下のとおりです。どうぞよろしくお願いいたします。


(セミナー開催概要)

タイトル:『天然物を基盤とした生物活性分子の探索と創製』

講師:荒井 緑 博士(千葉大学 大学院薬学研究院・准教授)

日時:2016年12月16日(金)16:10〜17:40

場所 : 理数GP室(理科館4F)

荒井先生の研究室では、亜熱帯植物エキスライブラリーや、土壌や海水から得た放線菌エキスライブラリー、さらに合成化合物群を独自で保有し、種々の生体内シグナル伝達に影響する天然物の単離や、天然物様化合物の創製を行っています。
最近は、再生医療で期待される神経幹細胞について、内在性の神経幹細胞および移植後の神経幹細胞の分化に着目し、その分化活性化を助ける天然物や天然物基盤の化合物の探索・創製を進めておられます。また、がんに関わる経路として、ヘッジホッグ(Hh)シグナル、ウィント(Wnt)シグナル、TRAILシグナル等を標的とした細胞アッセイ系を構築し有用天然物や天然物基盤の化合物を探索しています。本講演では最新の研究内容についてご紹介をいただきます。

連絡先: 物質科学コース 創薬有機化学研究室

及川雅人・石川裕一(内線2403)

第28回有機化学セミナー(荒井緑)_10